My Sound Room
修理後のHD650 vs AKG701。。。
我が家の主力ヘッドフォンはゼンハイザーのHD650という開放型の機種です。
最近新しい製品が続々と発表され、騒がれることがなくなり既に一世代前の機種のような印象がありますが、未だ作られ続けている名機?と呼べるものだと思います。
その前は、AKGというブランドを使っており、順にバージョンアップして、K701を入手しました。
これが大変良く、ではHD650はどうか ということで。
共に硬化な部類でしたが、円高時に入手したため、2つで一個分の予算でした。(音家さんからです)
まあ新型が出たため値落ちしたこともありますが^^ゞ


アンプは自作HPAを使用していますが、私的には音質は十分だと思います。
(ノイズが小さく、広帯域再生で、音質が硬質でなく、色付けがほとんどない。)
音質の肝は上流のDACやトラポがより重要ですので、色々試行したり、自作したりしました。
その内容は、過去のページでご確認ください。
 ひとつ云える事は、限られた資金では、自作や改造しないと満足な音質は実現できない と思います。
というか、自分の耳に合わせる為試行するわけです。
(市販の中級〜中級以下の機器の組み合わせではなかなか満足できる音質に達し得ないと思います。)

残念ながら小生はこの面のプロではありませんので、ネットや雑誌など参考になりそうな情報を頼りに試行しています。
ここで機器やケーブル、スピーカーなどで音質の向上(或いは色づけ)に繋がるノウハウを、自分なりにまとめてみたいと思います。

(前提として、小生の音質の好みは高解像度志向ですが、音色の自然さや柔らかさ、バランスも求めます。 そうでない場合パスしてください。)
1.デジタル機器(トラポ、DAC)は、クロックの精度が重要である。 予算の許す限り高精度のクロックを搭載する。
2.デジタル機器では、DACが音を決める。 最新チップで且つ物量投入したものを使う。
3.アンプを自作する場合、上流の直列抵抗は金皮、箔など高解像度の物を使い、出口は巻線などとする。
4.抵抗、電コンなど、単一の種類、メーカーで揃えることなく、多種を使う。
5.抵抗、コンデンサ、ダイオードなど、適材適所のノウハウが存在するので、それに従う。
6.ケーブルは、デジタル、アナログ共に金属の種類、構造による音質の特質(音色)があるので好みのものをつかう。
7.色づけのないスピーカーケーブルの最右翼はラダー型のケーブルである。 http://www17.ocn.ne.jp/~marucho/index.html
8.非磁気のスーパーツイータは、音質を向上させる。
9.小型スピーカー(2way)は低域の再生が不可能であるから、中低域に留め、低域はサブウーファにする。
10.低価格のアンプはデジタル方式のほうが、音質に癖が無く鮮度が高い。
注意)オカルト的な理論や、それを売り物にしたショップには注意する。

こんなところですが、読み返すと我ながらレベルが低いですね~~;
この程度のことは今ではあたりまえのことかもしれません。



 我がSound Roomでは現在、

CEC改(CDP)→AEU(XLR)デジタル-→
EM-DAC4399Q2-→XLR→(SAT(Amplifire) →スピーカ(自作))
iPod→Wadia171i→光デジタル→─┘   │   └─→ RCA→HPA(自作)-→AKG K701
         │                ↓ 光デジタル       └─→Zen. HD650
         └─→ 同軸デジタル-→Wadia151i(Amplifire)      
                           └─→スピーカ(自作)
- - →光デジタル→MrDAC→RCA→Subwoofer(Sony)
PC周辺: K-521B→スピーカ(自作Z600)

という機器構成となっています。
グレーのラインは、機器のメンテが必要と思われほとんど休止しています。

繋ぎ換えが必要ですが、2つのソース(CD,iPod)をスピーカ、ヘッドフォンで満足できる音質で聴けています。
いまのところ。
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久しぶりに更新ということで、いつに無く力が入ってしまいました。
ここからはいつものペースで・・

つまりHD650はなかなかのHPなのですが、最近入手した古楽の声楽アルバム数枚を掛けるうち、どうも音が重なると冴えが無くいまいちだな・・ という結果に。
K701に替えてみますと、クリヤで分離が素晴らしい。
少し硬質な音色ですが、ポリフォニーで声が多重に重なっても気持ちよく聴けます。
やはりK701のほうがクラシックは向くのだろうか、と。
しかし、その後色々聴く内にどうも全てで高域の伸びが無い。
中、低域はいいのですが・・ これはおかしいということになりました。

HD650は、一般的に音の切れがいいほうでなく、低域がふくらみ気味な機種という評価が定着しています。
しかし、自作HPAを作る折、そのあたりも含めてチューンしたはずですがね。
HPAはバランス型ですので、ケーブル自体はオリジナルですが、接続端子をミニキャノンの4ピンに換装しバランス型としました。
HD650のチューニングで一般的なのは、ケーブルをサードパーティ製のものに替える というものです。
以前、調べたときは安いもので数万以上、本体より高いのはあたりまえの世界でした。
たかが交換ケーブルが、ですよ?
しかし今回の事態に、再度調べてみますと、良く利用するオヤイデ製が8千円ほど。
バーツ(コネクタ端子や電線)を買い集めると5千円位しますので、これはいい線だな〜などと眺めている自分が。
海外製のものでも数万止まりでした。

ある夜、HPを差し替えつつ聴いていますと、HD650の右側が聴きにくく、ブーンというハム音がします。
これはもしや・・ と思い、キャノンコネクターのケーブル部分を左右に振ってみますと、音圧が変化しました。
接触が悪いかも、ということでカーボントニックを一塗りしましたが、変化無し。
これは半田だな、と直感しバラしてみました。
そうしますと、やはり一箇所半田が割れていました。
次の日、早速分解し修理しました。
全面的に半田し直すか、断線部分のみ直すか迷いましたが、このケーブルは4芯でなく、プラ・マイが縒り合わさった2芯です。
ですので、通常の半田付けより難しいです。
切れ掛かっていた2本を半田して、テスターで検電して完了しました。

今回の半田割れや、ボリュームの接点不良など、徐々に悪くなるというのは、完全にアウトになるより始末が悪いようです。
自作品は既に4、5年使っていますので、これを期に一度点検が必要なのかもしれません。
幸いDACやHPAは何の問題も無く動作しています。
しかし、改造したいところなど出てきていますのでいい頃合いですね。