My Sound Room
新しいデジアン。。。
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JBL3900と真空管アンプで鳴らす歌謡曲?は実によいです。
声の帯域がしっかり聴き取れ、滑らかで艶やかです。
陰影ある再現もでき、演歌のコクのようなものも味わうことが出来ます。

人の声を自然に、違和感無く再現するということは、いままで行ってきませんでした~~
邦人の歌手を聴いて、初めてそれが重要で、難しいことだと認識しました。
上の組み合わせですと、時に中域がブライトすぎることがあることに気づきました。
ケーブル類をベルデンの標準品に替えたところ、それが治まり自然な鳴りに成りました。
プロケーブルさんの推奨するリファレンスラインのケーブルですが、結果オーライでした^^
(といっても大変お値打ちなものです)

自作のケーブル類は、前の機器に合わせたものです・・
まずニュートラルな状態にして、好みの音にしていきます
(・・いいかげんに止めたら?)

本題ですが、DENONからPMA-50という新しいプリメインが先日発売されました。
50W/4Ωほどの小型デジアンですが、スタイリッシュで本格的な香りがしたのでつい・・^^

デジアンは、以前(20年前?)シャープが開発した1ビットデジタルアンプを入手して依頼常に注目してきました。
小型で、駆動力があり、音質はストレートで切れがありました。
アナログアンプに戻ると穏やかですがおっとりした音調に驚くことが多かったです。

今回のPMA-50は、CSR社が開発した最新のフルデジタルアンプDDFAチップを搭載しており、期待が高まりました。
DDFAとは、Direct Digital Feedback Amplifierの略で、歪成分をアンプへフィードバックして補正する、つまりデジタルなのに負帰還を掛けることで、アナログアンプをしのぐ低歪み特性を獲得した、ということです。
結果、S/Nが110dBと非常に高く、ホーンにも最適だと思われます。

今までのデジアンの欠点は、ノイズレベルが高めで、中域がやや荒いということでした。
他に良い点が多くても評価を下げていた大きな問題点でした。

このアンプはそういったことが解決されたのでしょうか?
負帰還の悪影響は無いのでしょうか?



手持ちのデジアンはというと、

Wadia151iは、JBLはさすがに荷が重いです。
ハイ上がりで、音が荒いです。
2台揃える気にはなりません。

SOULNOTE3.0は、パワー不足は151iほど感じませんが、個性的な音調が気に入りません。
デジはもっとニュートラルであってほしいですね。
デジタル入力に非対応ですので、使用方法が限定されてしまいます。
つまり自作EM−DACの下流だけですね。

小型のアンプは単体ではJBLを鳴らせきれません。
2台でSPを鳴らすバイアンプを最終目的としています。
高域をWadiaで、低域をSOULNOTEという組み合わせでトライしてみました。

CDP====>EM-DAC-->SOULNOTE-->JBL(Low)
   ‖
    ========>Wadia151i---->JBL( Hi )          二重線=デジタル

当初この組み合わせでしたが、音がばらばらですぐ止めました。
つまり、Low側が遅れます。
EM-DACをオペアンプDACであるDrDACに置き換えたところ、まま聴ける音調に成りました。
SPケーブルを交換して、なんとか聴けるレベルにしました。

この経験で感じたことは、上流からSPまでのスルーレート(信号の遅延)が同じでないといけないということです。
これは当たり前のことですが、実際に異なった機器を組み合わせた場合、一致することはまず有り得ません。
特に、Low側が遅い場合、とても聴けるものではありません。
逆の場合は、SPユニットの立ち上がりの差を埋めるように働き、良いことも有ります。

今回、Low側が遅れており、アンプの音調の差が大きかったため、しばらく聴いた後止めてしまいました。
SOULNOTE一台で鳴らしたほうが音質もよく、接続も簡易です・・

DENON PMA-50が届き、早速繋いでみました。
一聴アナログアンプかと思わせる丁寧な音調で、荒さがなくボーカルに合うな と思いました。
少し低域が軽い印象でしたが、数日経つと結構下まで出ています。
流石にOCTAVEのようにウーファをグリップするとまではいきませんが、何とか・・です。

気になったのは、アコースティックな曲の切れが今一歩で、これでは安いアナログアンプと変わりません~~
聴きやすい音調と裏腹に、音の立ち上がりが鈍いように感じました。
まあこれはDENONの機器全体にいえるイメージ通りで、DACのフィルターはDENON自家製ですので致し方ないところ。
DDFAも音を鈍くする方向に寄与している可能性が高いです。

とはいえ、フラットで嫌味の無い音調で、JBLを軽やかに鳴らし、これはこれで良いのでは と思わせます。
デジアンは楽曲の適応性が高いので、普段使いにはよいです。
ノイズのない静かなアンプで、微細な音や気配まで精密に上品に鳴らす印象です。

これでデジアンは決まりといったところ。
結局このPMA-50が気に入ってしまい、念願のバイアンプ駆動に挑戦することにしました。
一台でも何とか鳴らせますが、ここは十年に一度の改革?ということで^^;
在庫が有り、すぐに届けられ重箱のように2台積み重ねました。
CDPのデジタル出力(TOS,同軸)をそれぞれ繋ぎ、既にバイワイヤーにしてあるのでバナナプラグをSP端子に繋ぐだけ。
5分で準備完了です。

で、音だしですが、リモコンが共通のため、電源SW一押しで両方起動、ボリュームも同様に同時操作!
こ、これは便利! ヘンな感動が。


肝心の音質は・・・ これは
^^
クラシック系や、おっとり再生だったアコースティック系もいい感じです。
当然ですが、上下の音質差は全くなく一台のときよりトランジェントも大分優れるようです。
いや〜良かった〜。。。

もともとS3900はバイアンプ使用を想定して、ネットワークが上下2分されています。
これで本領発揮というところ。
ベルデンの格安SPケーブルでも、癖の無い音を奏でます。
めでたしゞ