My Sound Room
スピーカーケーブル選定。。。
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JBL S3900の導入後、週に数回、特に天気の悪い日などに鳴らしています。
OCTAVE 70SE/真空管アンプは初めてのため、壊さないように、恐る恐る触っていましたが、大分慣れてきました。
保護装置がしっかりしているため、簡単に壊れることはありませんが、ケーブルを繋ぎ替えるときなど慎重に行っています。

アンプはDENON PMA-50とOCTAVEを繋ぎ替えて使っています。
PMA-50は非常に丁寧な音調ですが、出力が小さいのでこじんまりした再現になります。
しかし小音量ではまあまあです。
反面OCTAVEはJBLをグリップして生き生きと鳴らしますが、何か荒々しく、押し付けがましいような感じがしました。
6550という真空管のせいかな、或いは相性が悪いのかな?などと考えながら聴いていました。

このときのケーブルはというと、前から使っていた、OCF2mm単線(セミラダー型)が固すぎて差し替え使用に向かないため、ネットで取り寄せたベルデン8460 18GA というケーブルでした。
これは荒い錫メッキ線をビニール(白、黒)で被覆して、ゆるく撚り合わせたものです。
これにバナナプラグをつけ、バイケーブルで使っています。
非常に安いので、お試しには最適なものです^^
音調はごく普通で、少し中域が張るかな?と言った感じです。

もしか と思い、ケーブルを元の単線と、高域用に昔作ってお蔵入りになっていた、金メッキ線/銀単線のハイブリッドにしたところ、見事にすっきりしたスレンダーな美人、いや音調に変わりました\O/
これは本当に不思議なことですが、このS3900はケーブルに敏感なようです。
荒々しさが影を潜め、丁寧な音調ですが、少し低域が退いた感じです。
このあたり、どうも単線が合っているようなので、単線を主体に、もう少し煮詰めて見たいところです。


  結局、ベルデンは宜しくないということで、別のケーブル、オヤイデのEXPLORER V2 というものを入手しました。
  これもお値打ち品ですが、専門メーカーの技術の結晶?ということで。
  多分単線に近い音調だろうと推測しました。(これは前身のEXPLORERがそうだからです)
  使ってみますと、ベルデンより音の緩みが少なく、単線よりは低域が豊かでいい感じです。

  結局、これを使い必要に応じ単線を加えるという計画に落ち着きました。


今回前から使っていたOCF単線が固すぎて差し替えに向かないということで、両端に短いケーブルを付け加えました。
半田でなく、円筒形の配線パイプを使い、かしめて接続しました。
その端にバナナプラグを付けました。

このケーブルをOCTAVEに繋ぎ、音を出しましたが、当初音がバラバラでピントが合わず???でした。
今までの(記憶の)音とはまるで別物でした。
このアンプはだめかいな と気が滅入ってしまいました。
しかし暫らく経つと、な、何と音が一体化して、まるでシングルユニットのフルレンジのように鳴るではありませんか。(ちょっと大げさか)

これはどういうこと?
ケーブルってエージングが不必要じゃなかったっけ?
しかしこれは明らかにそれに類する変化ではないかと・・
冷静に今回の事例を分析しますと、ケーブルのみでSP-アンプ間を接続する場合、接触ポイントは2箇所です。
バナナプラグを使う場合、4箇所となります。
しかし、今回の単線の場合、途中で繋いでいますので8箇所!となります。
これはいけませんね~~

接触箇所が音声信号を適切に伝達できるようになるまで一定の時間がかかるという事でしょうか。

ネット上に、エージングというのは全くのでたらめで、作り事だと言う説が乱れ飛んでいますが、小生は経験上そうとは言い切れないと思います。
今回の例でも、出来立てのケーブルと言うのは明らかに音がおかしいです。
たとえ1-2時間でも、信号を流し続けた結果、音調が激変しました。

たとえ低電圧でせいぜい数アンペア(ピーク)でも、接触ポイントに集中するためその部分が変性(変形)し導通が変化したと考えるのはおかしい事でしょうか。

ネット上のエージング否定論の多くは、ケーブルの物性には理論的にアプローチされていてそれはりっぱなもので、小生もケーブル自体のエージングは不要だと思います。
しかし、機器をケーブルで接続する場合、必ず接触箇所が複数存在します。
接触箇所は圧着、或いは半田や溶着の形をとります。
ケーブルを流れた電流がピンポイントの接触箇所に集中したり、その逆であったりします。
そういった微細な接触ポイントの時間的な変化が音調を変えていると思われてなりません。
普通ケーブルといいますと、コネクタ類を含めていることが多いですので。

今回の経験で、ケーブルを途中で継ぎ足すのはタブーであること、コネクタは質の良い、接触面の大きいものを使うこと、
可能であればコネクタ類は使用しないこと、今後これらを念頭に置きたいと思います。
Miles Davis/ Tutu

大分前に入手しましたが、それほど特別な印象は有りませんでした。
しかし、先日整理していたとき、マイルスを順次聴いてみました。
JBLとOCTAVEで聴くこのアルバムは、まるで現代アートのよう。
分厚い低域パーカッションを背景に、マイルスのペットが中央に金色、或いは黄色に煌きました。
マイルス再発見といったところ。