My Sound Room
USBケーブルを試作^^;。。。
結局USBケーブルを自作することに・・・
またかいな、懲りませんね〜 ということで、お許しをm(_ _)m

初めは、手持ちの使い残しのケーブルを使って試しにやってみようか という程度でしたが、簡単に作れるのでついつい止まらなくなりました。
写真のように、いつのまにか四本も・・
最奥のものは在庫ケーブルで作ったもの(銅単線、スズメッキ線等)
次の白はオヤイデさんから純銀4N単線を仕入れ、作ったもの(銀単線、銀メッキ線)。
黒は、純銅8Nを芯材にしたもの、最新の赤は、純銀4N単線をデータ線に、純銀撚り線を電源線に使った、
オール純銀ケーブル! です^^。


深夜これらをじっくり聞き比べてみました。
用意したのは、ビルエバンスの「ワルツフォーデヴィー」(192/24FLAC)、スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」(以下44/16WAV)、デヴィッドボーイのCD、
ブラックスターの4曲目「スー」、由紀さおりの「恋文」 です。
良く聴くもので新旧、傾向の異なる楽曲を集めてあります。

最奥の在庫ケーブルで作ったものを1、白を2、純銅8Nの黒を3、最新の赤を4、オーディオクエスト製カーボンを5と、ナンバーを振って説明します。
ここで、カーボンは75cm、他は45-50cmです。

解像度  4>5>2>3>1

クリアさ  4>5>2>3>1  

低域の深さ  5>3=4>1>2

定位、安定感  5=4>3>2>1

総合  4>5>2>3>1

試聴の結果ですが、オール純銀ケーブルの4が良かったです。
このケーブルは4本全てが4N純銀であり、更に構造も変え、データ線と電源線を分けてシールドし、まとめてあります。(下図左から3)
5のカーボンと比べても、鮮度が高く、クリアさも上です。
低域は、高域がクリアですので、それに比して退いて聴こえるだけで、ほぼ同等と思われます。

この試作と試聴で、銀線が解像度を高めること、またケーブルの構造が音の安定度を高めることが確認できました。
普通のUSBケーブルは下図の最も左の構造です。
これですと、データ線は電源線の周囲に発生する磁束の影響を受けてしまいます。
5Vという電圧は、オーディオのデータ転送用のケーブルに使われる仕様としては異例に高いものです。
それをデータ線と混在させるということは、USB規格自体無理があると思われます。



最も左は普通のケーブルの断面構造です。(セサミ、エレコムオーディオ用、自作1・・)
その右はオーディオクエスト製、フォレスト、カーボン、自作の2、3)
その右は自作の4(オール純銀)で、オーディオ用のフラット型のケーブルの多くはこの構造のようです。
更に、最も右のように完全に分離したケーブルも存在しています。

参考に、下の写真はアコースティック・リバイブというメーカーの超高級ケーブルです。(特許品)
存在自体は知っていましたが、まさか自分がこういったケーブルのお近づきになろうとは思いもしませんでした^^;
(実は半分オカルト的と思っていました)



作ってしまうかもしれません~~;






            やってしまいました\O/

           前記の白(2、純銀単線、銀メッキ線使用)をばらして、分離型を作ってみました。(上の写真赤:6)
           聴いてみますと、なかなかいいです。
           前記赤:4と同等か、わずかに上ですネ^^
           音の重心が下がって聴こえます。
           
           その後、以前スピーカーケーブル等で使い残したケーブルのなかに、銀単線0.7mm、金メッキ単線0.7mmがあるのを見つけました。
           裸線で、4N?だったかな、不明。
           在庫の被覆チューブを被せ、作ってみました。
           銀をデータ線にし、金メッキを電源線にしました。
           固いので、細工に難儀しますし、まとめると太くてコネクタ端子出口の処理に困りました。
           予めケーブルに曲がり癖をつけてから、端子を半田しました。(上の写真銀:7)
           
           さあどうでしょう!?
           この二本を比べてみますと、0.7mm金銀のほうが音圧が高く聴こえます。(アンプボリュームで1、2デシベル)
           また音が生き々しています^^
           高域、低域も伸び、音の彫が深く成りました。
           別のもの6に替えて見ますと、大人しい鳴りです。
           悪くは無いですが、比較すると明らかに平坦な音調です。
           
           デジタルケーブルにおいて、配線の種類を変えたり、太くすると音調が変わるというのは理解しがたいですが、これが現実です。
           「50cmのUSBケーブルだから0.4mmで十分だろう」と考えるのが普通ですよね。
           しかしこれが結果です、やってみるものですネ^^


                   その後、雨の日などに色々聴いていますと、
                   前にリファレンスと言っていたカーボンですが、低域が弱いことが判明してしまいました~~
                   サラ・ブライトマンの有名な「タイム・トゥーセイ・グッバイ」というアルバムを聴いていますと、低音の深い音場に
                   ボーカルが埋もれがちになります。
                   そこで、USBケーブルを7に交換してみますと、カーボンの場合、中低域は出ていますが、最低域が全くといって
                   いいほど弱いことが判り、愕然としました、これはいけません~~
                   0.7mm金銀のケーブル7は、それに比べいい感じです。
                   しかし全く問題が無いわけでなく、以前デジタルケーブルを自作したときと同様の問題が・・
                   それは金メッキ線特有のブライトさが付きまといます。
                   USBケーブルにおいても同じでした。
                   ですので完成度は80%で、残りはじっくり詰めないといけません。


                         梅雨になり、雨の日が多くなりました。
                         先日の問題点を解消するため、再挑戦を・・ (しつこい?)
                         7と同じ構成で、ラダー型ケーブルにすることにしました。(No.8)
                         我が部屋では、ラダー線を省き、ツイストさせるため、セミラダー型と云ったらいいでしょうか。
                         内部被覆を4-5cmにカットし、収縮チューブで繋ぎます。
                         そして芯線を通し、緩くツイストさせます。
                         他は7と同じです。

                         さあどうでしょう???
                         色々聴いて見ますと、ほぼ問題点は解消されました\O/
                         気になっていた中域のブライトさが見事に払拭され、聴き易い音調となりました。
                         7に戻してみますと・・ 美音ですね〜^^ 古い真空管の音色といったらいいでしょうか。
                         これはこれで捨てがたいものがありますね。
                         普段は8を使い、ボーカルものなど7を使おうかなどと。
                         今回は大変貴重な試作となり、ある程度の水準のケーブルが出来満足です。
                         USBケーブルにおいてもラダー型は有効でした。
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手前の黒がオーディオクエスト カーボン
奥は試作したケーブル