My Sound Room
ケーブル見直し 。。。
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写真は、夏が近づき、発熱が気になるDACを冷却するファンです。
在庫してあった大型静音ファンの四隅に発泡ゴムを貼り付けた簡単なものですが、効きます!
ほっかほか から、ほんのり 程度に^^
電源はUSB5Vで、更に8Ωの抵抗を直列に入れて回転を落としてます。(本来は12V仕様)
これで安心して居眠ることが出来るというものです。


本題のケーブルですが、最近使用頻度が低いベイヤーT1 2nd を何とかせねば! と思い立ったわけです。
硬貨なフォンですが、使わなければ何とか で、買い換えようか? なんて悪しき考えがちらほら・・。

何が問題かというと、
まず、音質がドンシャリで、中域がイマイチ冴えないこと。
もうひとつは、結構重いため、装着時に首が疲れるのと、居眠った場合など首から肩まで最悪なことに。

音質ですが、HD650改の中域が良すぎるので、どうしても見劣りしてしまいます。
他の音域はというと、低域はT1の圧勝です。
高域は良く出ますが、ちょっと主張が強いです。
これは付属のケーブルを使ったときの印象です。
付属のケーブルは、7N純銅を使用した高級品で、シングルエンド、3mというものです。
通常の無酸素銅(OFC)のケーブルは中、低域が豊かな傾向ですが、このケーブルとの組み合わせでは、中域が退き、遠くに聴こえます。
HD650改と聞き比べると差が歴然とします。

T1用のシングルエンドのケーブルは、以前自作したものが2本ありました。
一本は銀メッキ縒り線のケーブルで、これは付属ケーブルより更に高域が強調されるためあまり使っていませんでした。
(Hugo2を入れる前に、TeacのUD503用に合わせてある)
他方は、オヤイデの切り売りケーブルで、無酸素銅を使った2芯ケーブルで安価ですが、なかなか帯域バランスがよいものです。
ケーブルが硬く、やや使いづらいのが難です。

今回はオヤイデの切り売りケーブルのなかより、銅の2芯ケーブルで前に作ったものよりも太いものを選びました。
フォン用でなくピンケーブル用で、単価数百円というものですので、よくなくても気になりません。
結果は、中域、低域が豊かで、ゆったりした音質でした。
高域がややまるいかな といった感じですが、Hugo2の高域はくっきりしていますので、ちょうどよい塩梅です。
やはり、芯線が太いとこういった結果になるかと。
ケーブルが硬く、使いづらいため、フォンから数十センチを被覆を剥き、芯線を拠りあわせて柔軟にしてみました。
これにより、柔軟になり、かつケーブル経由のノイズが減り使いやすいものとなりました。


      その後、T1 2ndをケーブルを変えつつ使い続けました。
      そのかいがあり、退き気味だった中域がだんだん前に出るようになりました。(耳の慣れ/気のせいではないと思います)
      その結果、ここで作ったケーブルはお蔵入りで、以前作った銀メッキ縒り線のケーブルが常用になっています。
      帯域は、もともとよく出る低域に、銀メッキ縒り線による解像度の高い音質、更に中域も鮮やかで大変満足度が高い状態です。
       たまにHD650改に替えてみますと、以前は中域が抜群と思っていたのですが、ちょっと強調気味で帯域のバランスが崩れているように思います。
      T1 2ndは、音に制動が聴いており、芯があります。
      流石にドライバーが優れているなと思います。
      長く使ったHD650ですが、第一線を退く時が来たようです。
      ご苦労様でした。



続いて・・

Hugo2はRCA出力でアンプ(アキュフェーズE-370)と繋ぎますが、今回はRCAケーブルも見直しました。

以前、GOTHAM(ゴッサム)GAC-4/1と、BELDEN 8770 でXLRケーブルを作りましたが、やはりTeac用でした。
そのうち、BELDEN 8770をRCAに改修し、Hugoに繋げていました。
8770の柔らかい音調がちょうどよく、特に不満はなかったですが、同じメーカーの定番88760を使ってみたく同時に仕入れてみました。
この88760は、このメーカーお得意の錫メッキの硬めの芯線を、フッ素樹脂系で被覆し、更に外皮もフッ素樹脂というもので、細めですが単線のように硬いケーブルです。
色は赤で、音質は帯域はフラットで、硬質なくっきりした音質です。
以前、Octaveという真空管アンプを使っていたとき使用した経験があり、よい印象を持っていました。

 88760を使ったRCAケーブルの例

さて今回の組み合わせではどうでしょうか?
結果はやはりくっきりした音調となりました。
しかしフラットで癖がないため、Hugo2の音調をストレートに再現できているようです。
ヘッドフォンの音調を、スピーカーで再現しているような感じです。
スピーカーケーブルの高域側を銀メッキ単線から、銀メッキ縒り線にすることでやや軟調にするよう調整しました。
幸い、E-370はRCA入力を3組持ち、セレクターで切り替えることができますので、以前から使っているBELDEN 8770をアンプに繋いだまま切り替えて使うことが出来ます。
よく聴く、B.Evans やA.Gilberto など録音が古いため、88760のほうが鮮度が上がりよい塩梅ですが、しばらくは併用して様子を見たいと思います。
Hugo2の過熱を防ぐ冷却ファンを設置