My Sound Room
Brooklyn DAC+を鳴らす。。。
MYTEK BrooklynDAC+ を鳴らすためにリニア電源装置を入れました。

12V10Aというもので、DACの要求(4A)の2.5倍の余裕を持っています。
リニア電源とは、安定化電源のひとつで、よくスイッチング電源と比較されます。
現在は小型化できるSW電源が全盛ですが、通信関係ではノイズの少ないリニア電源が使われています。
詳細は、下記などをご覧ください。
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5989-2291JAJP.pdf

ノイズの少なさでは、バッテリーに敵うものはありません。
車用のバッテリーがごろごろしていますが、充電の必要性や、火災や取り扱い上の事故(ショートなど)を考えますと導入に二の足を踏んでしまいます。
そのようなことでこれを入れたのですが、業務用?ということもあり大変リーズナブルでした!
1諭吉さん〜というレベルです^^

DC電源ケーブルは付属していませんでしたので、所定のプラグを仕入れ適当に自作しました。
これで12-13Vの出力をDACに繋ぎました。
結果的に、音質的には100Vに比べ一回り伸びやかになり、クリアさもわずかに改善されたと思います。


実はこれを入れる前に、在庫していたアップトランスを使いました。
これは大分前に、Wadia PowerDAC というものを使っていたときに、200V〜にアップするために入れたんですが、DACはオクらいりしこれだけ残ってたというものです。

 左がリニア電源、他方はアップトランス


これは100-240Vを取り出せる電源装置で、ユニバーサル電源(SW電源)を備えた機器全てに使用できます。
Brooklynはこれにあたりますので、当初100Vで使用しましたが、すぐに220Vにアップしました。
この場合、音質的には100Vに比べ一回り伸びやかになり、更に雄大な表現が可能となりました。
戻してみますと、こじんまりした音になりましたので効果は大きいと思います。
やはり機器の本来の音を出すには高電圧(というか設計電圧)がいいと思います。


では両者を比較した場合 ですが、
確かに100V使用に比べどちらも向上します。
しかし、220V使用から、リニア電源に替えた場合はどうか というと小生の駄耳では違いが判りませんでした~~;
わずかにリニア電源のほうがクリアかな・・でも220Vの方がちょっと伸びやかかな?といった程度です。
その差もわずかで、もう少し聴き込んでみないと差が見出せない といった感じです。
せっかくですので、リニア電源を使ってみようか と。





Hugo2とBrooklynは音傾向が違うので、2つを並行して使うことにしました。(贅沢!)

接続状態

            E370(Amp)-->Speaker
              ↑XLR
PC(Win)--USB2.0--->
Brooklyn --balance-->T1 2nd(Headphone)
   │          ↑光 
   └USB2.0--> MC-3+ --同軸-->
Hugo2-->HD650改(Headphone)


    ・・試行錯誤の結果、これが音質的によいということになりました。

ここまでに至るのに結構苦労しました。
Brooklynのバランス接続ケーブル(HP)は前回説明しました。
MC-3+との接続は、同軸よりTos(光)のほうが優れるということが分かりました。
PCとはUSB直結とMC-3+経由が選べるようにしてあります。
ヘッドフォンで聴いた場合はMC-3+経由のほうがよいように思います。
しかし、スピーカーの場合は、USB直結のほうがよいかもしれません。
もう少し聴いてみないと決められないところです。

Hugo2は、RCA出力をアンプに入れていましたが、止めてしまいました。
MC-3+経由のほうが音質がよいので、USB接続を止めて一本化しました。
その場合、当初光で入れていましたが、Brooklynと共有できないので同軸ケーブルを作り使用しました。
(RCA->3.5mm同軸、3.5mmプラグはモノで、センターhot)
光と同軸では音質差は感じられませんでした。(どちらもよいです)
ヘッドフォンは、最近T1 2ndの出番が多かったのですが、HugoにHD650を繋いだところ思いのほか相性がよく感じられました。
ご存知のようにT1 2ndは600Ωというハイインピーダンスで、最も鳴らしにくいHPの一つとして知られています。
コンパクトなHugoにはちょっと荷が重いのかもしれません。
T1 2ndとHD650は共に独逸の製品ですが、鳴り方は真逆のように思います。
締まってタイトな音調の前者に対し、後者は開放的で伸びやかです。
HugoとT1 2ndの組合せはハイ上がりでモニター的ですが、後者と組み合わせると低いほうも伸びやかに出て、うっとりする鳴りとなります。

  独ゼンハイザーには、HD650の上位にHD800Sという開放型の機種があります。
  巨大で、硬貨ですので手が出ませんでしたが、これとHugoを組み合わせるとどんなかな〜 などと・・

       悪蟲が蠢くまえに閉めます(幕)


           その後、Hugo2と、BrooklynDAC+ を替えつつ聴いています。
           Hugo2は粒子感に優れ、少し軽めですが鮮度が高いです。
           Brooklynは従来型の音といいますか、解像感は控えめで、中、低域が厚い音調です。
           Hugoの音は全域で生き生きとしており、陽性で軽妙な楽しい音調です。
           仔細に聴きこみますと、パルス波といいますか、海の波にたとえるとさざ波レベルの音の再生に長けているように思われます。 
           反面Brooklynは、サイン波といいますか、さざ波より大きい波長から、うねりまでの再生に長けているように聴こえます。
           音が厚く聴こえるというのは、自然の音(というか原音)に比べ音がなまっているという事でもあります。
           アコースティックギターの演奏曲を聴きますと、Hugoは生音に忠実な感じがしますが、Brooklynはディテールが丸く聴こえます。
           音楽としては優劣は付け難いですが・・
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